パッケージ作成に必要なディレクトリの準備

パッケージ作成に必要なディレクトリは、~/.rpmmacros%_topdirで設定されたディレクトリに以下の名前で配置します。

表 I.2-1パッケージ作成に必要なディレクトリ名と使用目的
ディレクトリ名 使用目的
BUILD パッケージ作成時にソースの展開や make を実行するための作業用ディレクトリです。
RPMS/arch 作成されたバイナリパッケージ(*.rpm)が格納されます。対象となる architecture によって arch の部分が、i386・ppc などになります。なお、architecture に依存しないパッケージは、RPMS/noarch に格納されます。
SRPMS 作成されたソースパッケージ(*.srpm)が格納されます。
SPECS パッケージ作成の指示書であるSPECファイル(*.spec)を格納します。
SOURCES パッケージ化するアプリケーションのソースやパッチを格納します。

Vine Linuxをインストールしたままの状態であれば、%_topdir${HOME}/rpmに設定されており、上記のディレクトリも~/rpmの中に用意されています。

以下、表 I.2-1で説明したディレクトリを単にBUILDとか、SOURCESと呼びます。

必要なディレクトリが存在しない場合

もし必要なディレクトリが無い、または削除してしまった場合は、端末上でmkrpmdirコマンドを実行してください。

$ mkrpmdir ~

このコマンドにより~/rpm配下に必要なディレクトリを作成できます。

もし、mkrpmdirコマンドが見つからない場合は、vutilsパッケージをインストールしてください。