設定方法(1) - 接続方法の指定
printtool を設定するためには、管理者(root) 権限が必要です。
printtool は control-panel から起動するか、コマンドラインから
$ sudo printtool
まず、新しいプリンタキューを作成するために 「追加」ボタンを押してください。すると、「プリンタエントリの追加」ウィンドウが表示され、プリンタの種類(接続方法)を聞いてきます。
- F.2.1. 対応する接続方法
- F.2.2. プリンタエントリの設定
F.2.1. 対応する接続方法
接続方法は次の 4 種類に対応しています。
- ローカルプリンタ
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ローカルプリンタは、ローカルマシンのプリンタポートに接続されたプリンタです。プリンタが直接接続されている場合が該当します(※ USB プリンタや IrDA プリンタには対応していません)。
- リモートプリンタ
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リモートプリンタは、LAN上にあるlpd プロトコルを受け付けるプリンタです。次のプリンタへ印刷するときにこれを使用します。
- ネットワークアダプタ内蔵のプリンタ
- プリントサーバに接続されたプリンタ
- 他の Linux(UNIX) マシンに接続されたプリンタ
- SMB/Windows 95/98/NT プリンタ
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SMB プリンタは、SMBサーバに接続されているプリンタです。Windows マシンか samba が動いているマシンに接続されているプリンタへ印刷するときにこれを使用します。
- NetWare プリンタ(NCP)
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NCP プリンタは、NCP サーバに接続されているプリンタです。NetWare マシンか mars_nwe が動いているマシンに接続されているプリンタへ印刷するときにこれを使用します。
ローカルマシンにプリンタが接続されており、他のマシン上のLinuxやWindowsから印刷したい場合(プリントサーバとして設定したい場合)は、ローカルプリンタの設定を行います。このとき、以下で説明するプリンタエントリには、Linux用とWindows用の2つを作成する必要があります。また、片面印刷と両面印刷を区別して行いたい場合なども、それぞれのプリンタエントリを作成することになります。
F.2.2. プリンタエントリの設定
プリンタの種類を選択した後には、以下の「プリンタエントリ」の項目を設定する必要があります。
- キュー名
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キューの名前です。エントリを '|' で区切ることで、名前を複数個つけることができます。
- スプールディレクトリ
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実際に印刷するまでデータをローカルマシン上にためておくディレクトリです。1つのスプールにはキューを2つ以上割り当てないでください。
- 最大ファイルサイズ
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印刷ジョブが受け付けるファイルサイズの最大値です。サイズを0にすると制限がなくなります。
- 入力フィルタ
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印刷するファイルをプリンタが理解できるフォーマットに変換します。使用するプリンタにあったフィルタを選択してください。
- F.2.2.1. ローカルプリンタ固有の設定
- F.2.2.2. リモートプリンタ固有の設定
- F.2.2.3. SMB プリンタ固有の設定
- F.2.2.4. NCP プリンタ固有の設定
F.2.2.1. ローカルプリンタ固有の設定
ローカルプリンタの場合は以下も必要になります。
- プリンタデバイス
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プリンタが接続されているポートの名前で、パラレルポートが一つしかない場合に接続された場合は /dev/lp0 になります。シリアルプリンタの場合は /dev/ttyS?(/dev/ttyS0、/dev/ttyS1 など)となるのが普通です。シリアルの場合は各種設定を手動で行う必要があります。
F.2.2.2. リモートプリンタ固有の設定
リモートプリンタの場合は以下が必要です。
- リモートホスト名
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プリンタが動いているリモートマシンの名前です。
- リモートキュー名
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リモートマシン上のプリンタのキュー名です。プリンタ内蔵のネットワークカードの場合はそのプリンタのマニュアルを、プリントサーバの場合はプリントサーバのマニュアルを、他の Linux (UNIX) マシンに接続されたプリンタの場合は(例えば、BSD lpr システムなら /etc/printcap の)設定を調べてください。
この他に、リモートマシンでは、ローカルマシンが要求するプリンタで印刷できるように設定してやる必要があります。一般には hosts.lpd に設定します。