ポストスクリプト (PostScript)
PostScript はページ記述言語で、プリンタへ出力するときなどに使われています。ここでは、いくつかのアプリケーションを使って PostScript へ変換し、プリンタへ出力する方法を紹介します。プリンタの設定は第IV.27章 - CUPSによる印刷環境の設定方法と使用方法を御覧下さい。
- ■ mpage
-
テキストファイルを PostScript へ変換するには mpageコマンドを用います。
mpage コマンドには、数ページの内容を1枚にまとめて出力する機能があります。標準では 4ページ分を1枚にまとめます。例えば、テキストファイル file.txt を 2 ページを 1 枚にまとめてPostScriptへ変換するには以下のようにします。
$ mpage -2 file.txt > file.ps
直接プリンタに出力するには、-P オプションを付けます。
$ mpage -2 -P file.txt
- ■ ggv
-
PostScriptファイルを見るには ggvコマンドを用います。プリンタに送る前に内容を確認した方が用紙を無駄にしなくて良いでしょう。ggv からプリンタに出力させることもできます。
$ ggv file.ps
- ■ dvips
-
teTeXで生成された DVIファイルは xdvi コマンドで見ることができます。また、dvipsコマンドによって DVI ファイルを PostScript へ変換できます。実は xdvi は dvips を利用して、プリントアウトしています。
$ dvips file.dvi
- ■ lpr
-
プリンタへ出力するには lpr コマンドを用います。
$ lpr file.ps
プリンタへ送ったエントリーは lpq コマンドで表示できます。もし、間違えたファイルをプリンタに送ってしまったら、lprmコマンドで出力をキャンセルすることができます(出力される前ならば)。
$ lpq $ lprm (job番号)
「job番号」は lpq を実行したときに現れるエントリーに付く番号です。