パッケージのテスト
パッケージを作成したあとは、実環境にインストールしてみて一通り問題なく動作するか、試してください。
パッケージをインストールするには、次のコマンドを実行します。/path/toの部分は、パッケージファイルまでのパス、archの部分はi386やx86_64といった使用環境にあったアーキテクチャ名に置き換えてください。
# rpm -Uvh /path/to/packagename.arch.rpm
パッケージがインストールできたら、メニューや端末エミュレータから、アプリケーションを実行してください。ライブラリであれば、依存するアプリケーションを実行します。
通常のアプリケーションであれば、全てのメニューを一通り使用して問題がないかを確認します。GUIのアプリケーションであっても端末エミュレータから、実行してみると不具合がある場合に端末に警告メッセージなどが表示される場合があります。特に実行時に必要なライブラリの漏れなどがないか確認してください。
不具合を発見した場合、可能であれば、開発元のBTSなどに同様の不具合が報告されていないか、確認し、Patchが提供されていれば、それを適用するようにパッケージを再作成してください。
また、アンインストールのテストを行って以下のような問題がないか確認してください。
- %preun、%postunで指定したスクリプトが問題なく動作するか?
- 不要なディレクトリが残らないか?
ToDo: 以下、削除検討中
依存するパッケージが多く、実際にアンインストールすることが現実的でない場合は、rpmやapt-getでシミュレーションを行います。
パッケージのアンインストールを行う-eとともに--testと-vvを組み合わせて使用します。rpmでは、アンインストールのテストは一般ユーザ権限でも実行できます。
$ rpm -e --test -vv packagename
apt-getで実際には、アンインストールを行わずシミュレートのみ実行する場合は、--simulateを利用します。rpmと違い、シミュレートであってもroot権限が必要となります。
# apt-get --simulate remove packagename