サウンドとビデオ
- II.10.1. Brasero ディスク作成ツール
- II.10.2. Rhythmbox 楽曲プレイヤー
- II.10.3. サウンド・レコーダ
- II.10.4. 動画プレイヤー(Totem)
- II.10.5. Cheese ウェブカム・ブース
- II.10.6. 音楽CD取り込みツール(Sound Juicer)
II.10.1. Brasero ディスク作成ツール
Brasero ディスク作成ツールは、CD-R/RWとDVD-R/RWを焼くためのライティングソフトウェアです。書き込みに必要な全てのツールを提供しながらも簡単に使える様にデザインされています。
Brasero ディスク作成ツールは、以下のような機能を提供しています。
- ogg、flac や mp3 といったデジタル音楽ファイルから音楽CDを作成
- CD/DVDへのデータの書き込み
- ビデオDVDまたはSVCDの作成
- CDやDVDのコピー
- ISOイメージファイルの作成と既存のイメージファイルの書き込み
- CD-RW と DVD-RW の消去
- ディスクとディスクイメージとの整合性の検査
インストールしたままの状態では、一般ユーザでディスクを作成することができません。
例 IV.24-1を参考に該当するユーザを cdrom グループに追加後、ログインしなおしてください。
II.10.2. Rhythmbox 楽曲プレイヤー
Rhythmbox は統合音楽管理アプリケーションです。見やすいユーザインターフェースを備え、検索や整列ができ、GStreamer により数多くの音声フォーマットをサポート、インターネットラジオをサポート、プレイリスト管理などの数多くの特徴を持ちます。
Rhythmbox は、プラグインより以下のような機能を付加できます。
- DAAP 楽曲共有
- いくつかの MTP デバイスや Apple の iPod デバイスをサポート
- アルバムのジャケットや曲の歌詞をインターネットから取得
- 演奏中にマシンをサスペンドしてバッテリーの消費を抑制
- 赤外線リモコンを使った操作
- Jamendo や Last.fm、Magnatune などのいくつかの音楽サイトに対応
rhythmbox パッケージをインストールしただけでは、mp3, wma, m4a, aac などの音楽形式ファイルを再生でいません。これらの音楽形式は、ソフトウェア特許に関わる形式のために、デコーダを配布しておりません。
Vine Linux では、このようなソフトウェア特許に抵触する音楽形式に対応するために、self-build により GStreamer のプラグインを手元の環境でビルドすることにより、サポートしています。
self-build-gstreamer-plugins-ugly, self-build-gstreamer-plugins-ffmpeg をインストールすれば、多くの音楽形式を再生できるでしょう。
self-build については、セクション A.2 - self-build パッケージについてを参照してください。
II.10.3. サウンド・レコーダ
サウンド・レコーダは音声入力から取り込まれた音声を録音するためのアプリケーションです。また、以前録音して保存した音声ファイルを開いて再生することもできます。
II.10.4. 動画プレイヤー(Totem)
動画プレイヤー(Totem)は GNOME デスクトップ向けのシンプルなマルチメディアプレイヤーです。
動画プレイヤーは、プラグインより以下のような機能を付加できます。
- DLNA クライアント
- 赤外線リモコンを使った操作
- Jamendo などのいくつかの音楽サイトに対応
動画プレイヤーをインストールしただけでは、再生できない音楽形式ファイルや動画形式ファイルがあります。これらの形式は、ソフトウェア特許に関わる形式のために、デコーダを配布しておりません。
Vine Linux では、このようなソフトウェア特許に抵触するマルチメディア形式に対応するために、self-build により手元の環境でライブラリをビルドすることにより、サポートしています。
self-build-xine-lib-extras をインストールすれば、多くのマルチメディア形式を再生できるでしょう。
self-build については、セクション A.2 - self-build パッケージについてを参照してください。