self-build パッケージについて
self-build は、バイナリとしてパッケージを配布できないソフトウェアを、ユーザ環境下でバイナリパッケージを作成する仕組みです。バイナリとして配布できないソフトウェアは、ライセンスや特許、利用する国の法律に違反する(可能性のある)ものです。
self-build パッケージをインストールすると、自動的にソースコードをダウンロードしてコンパイルし、rpm パッケージを作成します。apt-get コマンドや synaptic パッケージマネージャから self-build パッケージをインストールした場合は、作成された rpm パッケージのインストールも自動的に行います。
rpm パッケージのビルドに必要な関連パッケージを要求するため、通常よりディスクの領域を多く消費します。また、self-build パッケージのインストール時に rpm パッケージをするため、通常より時間がかかります。rpm パッケージをビルドするのにかかる時間は、環境に依りますが、数分から数十分程度です。
self-build により作成されたバイナリパッケージの利用にあたっては、各ソフトウェアのライセンス、および利用する国の各種法令に従ってください。また、特許に関連するソフトウェアの場合、利用許諾や契約、ライセンスの購入などが必要となる場合がありますので、利用する目的や形態に応じて、各自で判断し適切な対応を取ってください。
self-build を利用するためには、あらかじめ self-build-setup パッケージをインストールしておく必要があります。Vine Linux 6 をインストールするときに、「デスクトップ」または「すべて」を選択した場合には、すでに self-build-setup パッケージがインストールされています。