GRUB ブートローダ設定の修復

A.1.1. 発生まで

以下のようなパーテーション構成でインストールしました。Vine Linux 1 のインストール時に Disk Druid で Vine Linux 2 のパーテーションも作成しています。実際にはもう少し細分化された構成ですが省略します。

マウントポイント デバイス この文書での呼び名 備考
/ sda1 Vine Linux 1 実用環境
/mnt/testOS sda2 Vine Linux 2 テスト環境

Vine Linux 1 は通常通り sda の MBR の GRUB からの起動するように設定しました。問題なくインストール終了し、/mnt/testOS がマウントされていることも確認しました。

引き続き Vine Linux 2 をインストールしました。GRUB はパーテーション sda2 の先頭にインストールし、MBR の GRUB と二重に経由して起動させる構成です。

双方とも、インストールは問題なく終了しました。

A.1.2. 問題発生

最起動時に Vine Linux 1 が以下のようなエラーを出力し起動を停止しました。

An error occurred during the file system check.

Vine Linux 2 をインストールしたことで、/mnt/testOS だった sda2 のパーテーション名が変わり、Vine Linux 1 の /etc/fstab のラベルではマウントできなくなったようです。

Give root password for maintenance
とも表示されましたが、直接の root ログインを禁止する仕様のためか、root パスワードを入れようとしても
Login incorrect.
になりました。

A.1.3. レスキューモードで修復

いったん落としてレスキューモードを起動。

[System to Rescure] 
   What partition holds the root partition of your instration?
の画面では、問題を起こしている sda1 を選択しました。

# chroot /mnt/sysimage

念のため、パーテーション構成を df コマンドで再確認し、エディタを起動します。

# emacs /etc/fstab

「LABEL=/mnt/testOS」となっている部分を「/dev/sda2」に変更しました。

exit して再起動すると無事起動できました。