Vine Linux Magazine
Vine Linux Magazine 2011.01
新たな年を迎えて10日以上経過しているため時期を逸した感はありますが、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
それでは、今年最初の Vine Linux Magazine をお届けします。
ニュース
Vine Linux 5.1 のリポジトリが 5.2 と統合
「Vine Linux 5.2 を公開」でアナウンスされていました通り、12月の中旬に Vine Linux 5.1 のリポジトリが Vine Linux 5.2 と統合されました。これにより、Vine Linux 5.1 は 5.2 へアップグレードされ、引き続き errata が提供されることになります。
VineLinux 5.2 へ TeX Live 2009 の投入を計画
様々な方面からの要望に応え、VineSeed に投入済みの TeX Live 2009 を VineLinux 5.2 に投入する計画が立てられています。これにより、現在の tetex よりも新しい TeX 環境が使用できるようになる予定です。現在メンテナが鋭意調整を行っています。
Developers Summit 2011への参加
Project Vine は2月17日(木)・18日(金)に開催される Developers Summit 2011 に参加します。
オープンソースカンファレンス 2011への参加
3月4(土)・5日(日)に開催される OSC2011 Tokyo/Spring への参加を申し込みました。ブースでの展示や Vine Linux 5.2 CD/DVD の配布などを行う予定です。今年の OSC2011 Tokyo/Spring は昨年と異なり、明星大学(八王子・日野キャンパス)ではなく早稲田大学(新宿・西早稲田キャンパス)で行われます。(参考)足を運びやすくなっているかと思われますので、みなさん奮ってご参加ください。
セキュリティ・バグフィックスアップデート
12月は、Vine Linux 5 のセキュリティアップデートが5件ありました。
- セキュリティアップデート
- glibc, kernel, dhcp, proftpd, openssl
パッケージ紹介
まずはVinePlus 5 で新規追加/更新されたパッケージを紹介します。
新規パッケージ(Vine Plus 5)
- arora
- Qt4 には Webkit が統合されていますが(Qt WebKit Integration)、その Qt WebKit Integration を使用した軽量ウェブブラウザです。WebKitGTK 及び GTK+ を使用する Midori と対比されるブラウザと言えましょうか。現在 VineSeed に投入されているバージョンの一つ前の0.10.2が投入されましたが、後日更新される可能性があります。
更新パッケージ(Vine Plus 5)
- windowapplets
- 最大化したウィンドウのタイトルバーを置き換える GNOME パネルアプレットです。少しでもスペースを有効に使いたい方向けのアプリケーションです。0.2.9へと更新されています。
- trac
- Project Vine でも使用しているプロジェクト管理及びバグトラッキングのためのツールです。0.11.7へと更新されています。
- minitube
- Flash Player を使用せずにデスクトップで Youtube を視聴するソフトウェアです。最新版である1.3へ更新されています。
- wine
- Windows 用アプリケーションを起動させるためのソフトウェアです。最新安定版である1.2.2へ更新されています。
このほかにも様々なパッケージがアップデートされています。
新規パッケージ(VineSeed)
開発版の VineSeed では日々多くのパッケージが更新されていますが、新たに投入されたソフトウェアもあります。全ては紹介できませんので、新規投入パッケージのほんの一部だけ紹介しておきます。
- tstools
- コマンドラインから TS ファイル の様々な情報を取得したいときに使えるツールです。
- trimage
- jpg/png ファイルの最適化を行う GUI/CLI ツールです。
おわりに
昨年から始まった Vine Linux Managize では、新しく追加・更新されたパッケージの一部紹介や開発状況の紹介など毎月紹介する定期的な記事と、不定期に発行される読み物や活用方法などの記事を発行しています。定期版は毎回持ち回りで行うため、筆者の興味によって内容は大きく異なる場合があります。
Vine Linux Magazine では、Vine Linux に関する様々な情報、小ネタ、Tips、ノウハウ(バッドノウハウ含む)、活用事例などを書いていただける方を募集しています。また、「XXの記事を書いて欲しい」などのご要望なども随時お待ちしておりますので、MLやIRC、個別メールなどでお知らせください。