Vine Linux 6 の Emacs 環境
Vine Linux 6 の Emacs 環境は、 Vine Linux 5 で一新された Emacs 環境から、 さらに利便性の改善をはかりました。 Vine Linux 4.2 以前の Emacs 環境(付録 A - Vine Linux 4.2 の Emacs 環境)では、 システム全体での設定(セクション 2.2 - system-wide な設定)を RPM パッケージに含まれている設定と異なるものにする場合、 その RPM パッケージがアップデートされるたびに修正する必要がありました。
Vine Linux 5 で導入された仕組みにより、 個別の RPM パッケージに含まれている設定(セクション 2.1 - distribution-wide な設定)と システム全体での設定(セクション 2.2 - system-wide な設定)を別のファイルに記述するようになりました。 システム全体での設定(セクション 2.2 - system-wide な設定)を変更していた場合、 RPM パッケージをアップデートしても内容をそのまま保持するようになっています。
Vine Linux 6 では、次の順で設定が読み込まれます。
- 個別の RPM パッケージでの設定(セクション 2.1 - distribution-wide な設定)
- システム全体での設定(セクション 2.2 - system-wide な設定)
- セクション 2.3 - ユーザごとの設定
同一の設定項目について、それぞれで設定している場合は、 後から読み込まれる設定が有効となります。 また、システム全体での設定(セクション 2.2 - system-wide な設定)は、 RPM パッケージのアップデートで置き換えられてしまうことがありません。 そのため、個別の RPM パッケージでの設定(セクション 2.1 - distribution-wide な設定)を セクション 2.2 - system-wide な設定 で上書きできます。
- 2.1. distribution-wide な設定
- 2.2. system-wide な設定
- 2.3. ユーザごとの設定