Vine Linux 6.3 (MALARTIC-LAGRAVIERE) について
Vine Linux 6.3 は Project Vine および多くの協力者によって開発が行われている Linux ディストリビューションです。
Vine Linux 6.3 は、前バージョン(Vine Linux 6.2 (Haut Bailly)) の
メンテナンスリリース版で、仕様や構成は大きく変えずに多くの点が改良されています。
Vine Linux 6.3 は、Gnome デスクトップ環境を最小構成でインストールできる CD エディションと、
開発陣おすすめのパッケージをまとめた DVDエディションが提供されます。
どちらも USB メモリからインストーラを起動することもできます。
特別な理由がない限りDVDエディションを利用されることをおすすめします。
Vine Linux 6 の特徴
Vine Linux の基本的な特徴や開発方針、バージョン6における特徴や変更点などは 下記のページをそれぞれ参照してください。
Vine Linux 6.2 からの変更点
Vine Linux 6.3 では、Vine Linux 6.2に対して以下の変更が行われています。
パッケージのアップデート
- Kernel 3.4.106 に更新
長期サポートバージョンである 3.4.yの最新に更新しました。
- Firefox 33.0 に更新
- Sylpheed-3.4.0 に更新
- LibreOffice 4.3.5 に更新
- OpenSSL を 1.0.1 系に更新
- その他各種パッケージ更新
Errata の適用
Vine Linux 6.3のリリースまでに発行されたErrataは予めすべて適用されています。
その他
- radeon を使っている一部の環境でインストール出来ない場合がある不具合に対応
主要パッケージバージョン
- kernel-3.4.106
- gcc-4.4.5
- binutils-2.22
- glibc-2.11.1
- Xserver 1.10.2
- Gnome-2.32.1
- Firefox-33.0.3
- Thunderbird-24.0
- LibreOffice-4.3.5
- Sylpheed-3.4.2
- gimp-2.6.12
- Ruby-1.8.7.375
- python-2.6.6
- perl-5.12.3
- MySQL-5.1.73
- postgresql-9.0.12
- bind-9.9.6-P2
- apache-2.2.29
- samba-3.6.24
- 等
Vine Linux 6 について
前バージョンおよび共通の情報については、 「Vine Linux 6 について」 および「Vine Linux 6.1 について」を参照してください。
システム要件
Vine Linux 6 は Intel 互換 CPU の 32 bit バージョンと、64bit バージョンが提供されます。
全パッケージが、i686アーキテクチャに最適化されています。このため Classic Pentium 以前のハードウエアでは動作しません。
また、PPC (PowerPC 搭載 Macintosh) バージョンはリリースしません。
i686 (32bit) バージョン
- CPU
-
i686の命令セットをもつ CPU (VIA C3 を除く Pentium III 以降を推奨)。
Gnome デスクトップを利用するなら 1GHz 程度が目安となります。
x86_64 (64bit) バージョン
- CPU
- 64bit 対応の AMD64 または Intel64 アーキテクチャのCPU (Athlon64,Phenom,Opteron,Core2,Core i7,i5,i3など) 。
i686、x86_64 共通
- メモリ
- 1GB以上推奨 (X 利用時)
- HDD
-
- 最小構成(ベースシステム)で 1GB 程度
- CD エディションフルインストールで 2GB 程度のインストール領域
- DVD エディションフルインストールで 12GB 程度のインストール領域
- 動作確認されたハードウエア
- http://trac.vinelinux.org/wiki/HardwareInformation/Vine6
サポート・免責
Vine Linux 6.3 は製品版と違い、サポートサービスを付属しておりません。
何らかの問題が起こった場合、質問などがある場合は、BTS や vine-users ML などへご投稿をお願いします。必要であれば、サポートサービスのみをご購入いただくことも可能です。
Vine Linux に含まれるソフトウエアに何らかの問題が発生した場合は、個々の問題に利用者ご自身で対応していただきます。Project Vine を含む開発者、販売者およびその他のいかなる関係者も一切の責任を負いません。 個々のソフトウエアのライセンスなどに問題が発生した場合は、それぞれのライセンスや契約に従ってください。