Vine Linux 4.x Tips 集

Vine Linux 4.x での Tips 集です。
バグ情報などについてはErrataを参照してください。
内容は順次追加していく予定です。

4.x/共通

インストールCDがただしく作成できているか確認したい

Vine Linux 4.0 のインストールCDには CDROM のメディアがただしく作れているか を確認するための仕組が備わっています。インストーラが異常終了したりパッケージ が破損しているなどの問題が発生した場合は、インストールCDでの起動時に以下のオ プションを入力して CDROM のメディアチェックをおこなってください。

  boot: linux mediacheck
  

テキストインストーラで一般ユーザを作成できない

Vine Linux 4.0 ではテキストモードでのインストールの場合は一般ユーザの作成ス テップは用意されていません。起動後に root で login し adduser 等で一般ユーザ を追加して利用してください。

パッケージがリビルドできない/開発環境がたりない

Vine Linux 4.x の標準インストールCDでは最小限の開発環境のみがインストールさ れます。その他の必要な開発パッケージは apt-get などを利用してインストールし てください。インストールには以下のような方法があります。

パッケージのビルド依存情報を利用する

以下のコマンドでパッケージに記述された依存情報をもとに構築に必要なパッケージ を取得しインストールすることができます。"パッケージ名"にはバージョンや拡張子な どは含みません

  # apt-get build-dep <パッケージ名>
  

すでに入っているパッケージの開発用サブパッケージを全てインストールする

以下のコマンドですでにシステムにインストールされているパッケージに対応する *-devel 開発用サブパッケージがインストールされます。

  # apt-get script install-devel.lua
  

3.xからのCDによるアップグレードインストールに関する注意点

CDからアップグレードインストールしただけではアップグレードは完了しません。 インストール時に参照できるリリースノートにも書かれていますが、 アップグレードを完了するには再起動後、root権限で以下の手順を実行してください。

  # apt-get update
  # apt-get -f dist-upgrade
  

3.xからAPTを使ってアップグレードしたい

パッケージの追加をほとんど行っていない状態であればそれほど大きな問題はありま せんが、そうでない場合はなにかおこった時に自分で対処できる場合以外はAPTによ るアップグレードはお薦めしません。

通常は、以下の手順で Vine Linux 3.2 から Vine Linux 4.1 へアップグレードする ことができます。ただし、パッケージの置き換えや設定の更新などを中心に完全には アップグレードはできませんので御注意ください。基本的にはベースの更新と Vine Linux 4.0 ベースのシステムになるというものです。

3.x の最新状態に更新する
   # apt-get update
   # apt-get upgrade
  
apt-lineを4.1へ向ける(sources.listの3.2あるいは3.1とある部分を4.1に書き換える)
カテゴリは main plus updates nonfree (develは削る)
(※更新済の4.1用のsources.listに置き換えても構いません)
   # vi /etc/apt/sources.list
  
apt を更新する(/etc/apt/rpmpriorities を更新するため)
(※gccやglibc-develなどが削除される場合があるので、その場合は dist-upgrade 後に再度インストールする。)
   # apt-get update
   # apt-get install apt
  
全体をアップグレードする
(※削除されるパッケージがないか確認する。)
   # apt-get dist-upgrade
  
kernel を 2.6 に更新する
(※複数の選択肢がある場合は特定の(最新の)バージョンを指定します。)
   # apt-get install kernel
  
ブートローダを修正する
(※lilo.confの更新またはGrubのインストール。以下はGrubの場合)
(hd0 の部分は自分のインストール先に変更すること)
   # apt-get install grub
   # grub-install hd0
  
更新を有効にするためにリブートする
(devパッケージなどの重要なファイルが置き換わるので、すぐにリブートすることを お薦めします。Vine Linux 4.0 では Kernel 2.4 をサポートしませんので、かならず 2.6 カーネルを使用してください。)
   # reboot
  

※上記以外にも気をつけるべき点はありますが、なんらかの問題に遭遇した場合に自 分で対処できる自身のない方は、この方法はあまりお薦めしません。

4.x/i386

インストーラがうまく起動しない

ACPIやAPICの影響で古いハードウエアで正常に動作しない場合があります。 この場合はカーネルオプションに以下のようなものを使用してみてください。

  ・ACPIを無効化
    boot: linux acpi=off
  ・APICを無効化
    boot: linux noapic
  ・LAPICを無効化
    boot: linux nolapic
  ・USBを無効化
    boot: linux nousb
  

コンソールが正常に表示されない

Vine Linux 3.2 以降から (i81x以外の機種で) VESA フレームバッファが標準になってい ます。デフォルトで問題が生じた場合は以下のような方法で回避してください。

  ・インストール時にVESAフレームバッファを設定させない
    boot: linux nofb
  ・インストールした後の起動時に標準コンソールで起動する
    (グラフィカルブートの画面で [ESC] を押下することでオプションが入力できるよ
    うになります。)
    boot: linux vga=normal
  

Intel 81x を利用している場合は、標準でフレームバッファは有効にならないため、 コンソールで日本語を表示させたい場合は vga16fb や i810fb を利用する必要があ ります。(vga= のオプションは必要ありません。)

udev 起動中に停止する

搭載しているデバイスの種類によっては、起動中に "starting udev" というメッセージ がでたまま停止する場合があります。udev はデバイスの動的認識などを司っているシス テムですが、一部のデバイスが一部の環境においてうまく初期化できずに停止(永遠に 待ちつづける)する場合があります。現在判明しているデバイスは以下のものです。

ivtv
CX23415/CX23416系のTVチューナ/ハードウエアMPEGキャプチャカード
利用にはファームウエアをインストールする必要がありますが、一部の環境 ではファームウエアが未インストール時にivtvの初期化でとまる場合があり ます。この場合は以下の方法で回避してください。
  • カードを抜いた状態で起動する
  • /etc/modprobe.d/blacklist の最下行に "blacklist ivtv" という行 を追加する
  • 電源をおとしてカードを差して再起動する
  • ivtv-utils をつかってファームウエアをインストールする
Linuxでキャプチャカードを使う予定がなければファームウエアをいれる 必要はありません。

x86 版の推奨環境は?

Vine Linux 4.0 での推奨環境は Vine Linux 3.2 にくらべ若干最低ラインが上がっ ています。以下の条件を参考にしてみてください。(推奨条件はある程度ストレスの ない状態でつかうための環境です)

CPU
Intel Pentium クラス以上 (推奨: PentiumIII 以上)
メモリ
128MB以上/GUIインストールは192MB以上(推奨: 512MB以上)
HDD
最小400MB程度/フル2GB程度(推奨: 5〜10GB以上)

4.x/ppc

今後順次追加します

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